「世にも奇妙な物語」って、本当にいつ見てもゾクゾクしますよね。
特に、心にじわっと来るような怖さがある話は、見終わった後もずーっと頭に残って、色々と考えてしまうんです。
「恋の記憶止まらないで」のあらすじ
シンガーソングライターの村瀬志保、彼女はかつてのヒット曲に続く曲が生み出せず、ひどくスランプに陥っていました。
ライブで歌っても反応はイマイチ、SNSを見れば厳しいコメントばかりで、心が折れそうになる毎日。
そんなある日、曲作りの途中でうたた寝してしまった志保は、夢の中で不思議なメロディを耳にします。
まさに「これだ!」と直感した彼女は、そのメロディを元に新曲「恋の記憶、止まらないで」を完成させ、ライブで披露したところ、これが大ヒット!
配信ランキングでもあっという間に上位に食い込み、彼女は再び脚光を浴びることになります。
しかし、喜びもつかの間、志保は偶然見つけた幼少期のビデオで、自分の新曲そっくりのCMソングが流れていることに気づいてしまいます。
そのCMソングは、ネット上では「呪いのCMソング」として噂されており、一度しか放送されず、歌っていた歌手の宮島素子も急死したという、恐ろしい背景があったんです。
自分が無意識のうちに盗作をしてしまったことに気づいた志保の周りでは、宮島素子の幻覚が見えたり、テレビに勝手にあのCMが流れたりといった不可解な現象が次々と起こり始めます。
CMの音声は、最初は「恋の記憶、止まらないで」と聞こえていたはずが、次第に「この曲、取らないで」という言葉に変化していき、同時に宮島素子の「ごめんなさい」という声まで聞こえてくるんです。
精神的に追い詰められた志保は、盗作の証拠となるビデオテープを破棄し、宮島素子の幻覚に苦しみながらもCM撮影を強行しようとします。
しかし、スタジオでも自宅でも宮島素子の幻覚に襲われ、彼女は自分もまた誰かから曲を盗んでいたのだと確信するんです。
そして、部屋の隅に現れた少女の影を前に、志保は暗い部屋の中で一人、不気味に笑い続けるという衝撃的なラストを迎えます。
この結末は、盗作の連鎖や、罪悪感、恐怖が永遠に続くことを暗示しているようで、本当に心に重くのしかかりますよね。
恋の記憶止まらないで|リアルな作曲者
「恋の記憶、止まらないで」という劇中で大ヒットするCMソング、これが現実世界で誰が作曲したのかって、気になりますよね。
実は、この曲はあくまでドラマの中の架空の曲なんです。
だから、現実で「この曲を作ったのはこの人です!」と公式に発表されている作曲者はいないんですよ。
「世にも奇妙な物語」全体の音楽、つまりドラマを彩るBGMやテーマ曲は、蓜島邦明(はいしま くにあき)さんが担当されています。
彼は「ガラモン・ソング」として有名な『世にも奇妙な物語』のテーマ曲をはじめ、ホラーやサスペンス、ミステリー作品の音楽で非常に高い評価を得ている方なんです。
独特の不協和音やノイズを使ったサウンドで、視聴者の不安や恐怖を掻き立てるのが本当にうまいんですよね。
ただ、彼の作曲スタイルを考えると、「恋の記憶、止まらないで」のようなバラード調の曲を彼が手掛けたとは明記されていません。
ドラマの中では、宮島素子がこの曲の歌い手であり作曲家であるという設定ですが、これはあくまで物語上の話なんですよ。
なので、残念ながら「この曲、実際に誰が作ったんだろう?」という僕らのモヤモヤは、公式には解消されないままなんです。
それがまた、この話のミステリアスな雰囲気を高めているのかもしれませんね。
恋の記憶止まらないで|CMが語りかける言葉
ドラマの中で、主人公の村瀬志保を追い詰めていく、あの不気味なCMの音声。
最初は「恋の記憶、止まらないで」と聞こえるんですが、物語が進むにつれてその言葉が変化していくのが本当に怖いですよね。
CMに映る宮島素子の姿と共に、あのフレーズが「この曲、取らないで」と聞こえてくるようになるんです。
そして、志保が幼少期に見たオリジナルCMに登場する女性も、同じように「この曲、取らないで」と言っているんです。
この「この曲、取らないで」という言葉は、志保が無意識のうちに宮島素子の曲を盗作してしまったことに対する、宮島素子からの怨念や警告を表しているように感じられます。
「私の大切な曲を、あなたのものにしないで」という強いメッセージが込められているんですよね。
さらに、宮島素子が「ごめんなさい」と続ける声も聞こえてくる場面があり、これは彼女もまた、誰かの曲を盗作していたのではないかという疑惑、つまり「盗作の連鎖」を示唆しているんです。
この言葉の変化と、それに伴う主人公の精神的な追い詰められ方が、この物語の心理的恐怖を一層引き立てているんですよね。
見ているこっちまでゾワゾワしました。
まとめ
この「恋の記憶止まらないで」は、現代社会における盗作というテーマと、記憶の曖昧さ、そして都市伝説的な要素が絶妙に絡み合っていて、本当に考えさせられる作品でした。
斉藤由貴さんの演技も素晴らしくて、彼女の焦りや不安、罪悪感が痛いほど伝わってきましたよね。
皆さんはこの物語を見て、どんなことを感じましたか?
記憶って本当に曖昧なものだし、知らず知らずのうちに誰かの影響を受けていることって、僕たちの日常にも少なからずあるんじゃないかな、なんて思ってしまいます。
もし何か感想があれば、ぜひ聞かせてくださいね!