■世にも奇妙な物語「恋の記憶、止まらないで」考察:素子の目的とは?
『世にも奇妙な物語』の中でも、特にトラウマになったという声も多い「恋の記憶、止まらないで」。
あの不気味な雰囲気と、一度聞いたら頭から離れない歌が印象的でしたよね。
今回は、この物語に登場する謎の女性、素子は何がしたかったのか、そして視聴者の皆さんはどんな感想を持ったのかを深掘りしていきたいと思います。
恋の記憶、止まらないで|素子は何がしたかった? 盗作の連鎖と怨念
物語の核心に迫る問い、「素子は何がしたかったのでしょう?」
ただ主人公に「盗作だよ!」と伝えたかっただけなのでしょうか?
僕が思うに、素子は自らの意思で志保の前に現れたというより、元の歌の作者の強い怨念に操られていたのではないでしょうか。
まるで操り人形のように、あるいは怨念の延長として存在していたのかもしれません。
口コミにもあるように、「伝えたいことがあったわけではない」可能性が高いと感じます。
彼女自身も、自分の歌を盗まれたことによって、原作者に取り憑かれてしまった被害者だったのかもしれません。
だからこそ、志保に対して直接的なメッセージを送るのではなく、ただ不気味な姿を見せることで、同じ過ちを犯した者への警告、あるいは呪いの連鎖を示唆していたのではないでしょうか。
ラストシーンで素子と同じように「この曲、とらないで。私の曲よ」と志保に告げる少女の存在が、この呪いの連鎖をより強く感じさせます。
なごにんさんが指摘するように、もし今後また誰かがこの「恋の記憶」を盗んでしまったら、今度は斉藤由貴さん演じる志保の霊が現れるのかもしれません。
そう考えると、この物語は単なるホラーではなく、盗作という行為がもたらす業の深さを描いているようにも思えます。
恋の記憶、止まらないで|視聴者の感想:恐怖と考察、そして共感
放送当時から、この「恋の記憶、止まらないで」は大きな反響を呼びました。
特に多かったのが、「とにかく怖い!」というストレートな感想です。
オリコンの記事にもあるように、「本気で怖い」「トラウマ級」といった言葉がSNSを飛び交いました。
あの独特のCMソングや、斉藤由貴さんの鬼気迫る演技が、視聴者の恐怖心を煽ったのでしょう。
「例の怖い顔が出た時、みんなでつい、ぅおおおって声が出た」という口コミには、当時の臨場感が伝わってきますね。
僕も初めて見た時、あの不気味な雰囲気に鳥肌が立ちました。
ただ怖いだけでなく、この物語には様々な考察も生まれています。
「幽霊が怖いのもあるけど本人がわざと盗作したわけではないというのもクリエイターにとっては怖いと思う」という意見は、創作者ならではの視点でしょう。
無意識の盗作という、クリエイターにとって最も恐ろしい事態を描いている点も、この物語の深みだと思います。
また、「『リング』の貞子に似てると思いました」と述べているように、日本のホラー作品の系譜を感じた人も多かったようです。
じめっとした湿度のある映像や、じわじわと迫りくる恐怖感は、まさにJホラーの真骨頂と言えるでしょう。
一方で、「正直大体の展開が読める感じじゃなかった?」という冷静な意見もありました。
確かに、都市伝説的なモチーフや呪いの連鎖といった要素は、ホラー作品では比較的よく見られるものです。
それでも、この作品が多くの人の心に深く刻まれたのは、その演出や俳優陣の演技、そして何よりも「盗作」という普遍的なテーマが、観る者の心に突き刺さったからではないでしょうか。
「子供達が目を隠しながら隙間から見て震えていました(笑)あの歌も耳に残って気色悪いですよね!」という口コミには、この作品が幅広い世代に強烈な印象を与えたことが伺えます。
あの歌は、一度聞いたら本当に頭から離れないんですよね。
まさに「見終わった後も“あの声”と“あの歌”が頭から離れない」というオリコンの解説は的を射ています。
最後に
「恋の記憶、止まらないで」は、単なる怖い話としてだけでなく、人間の業や創作の難しさ、そして記憶の曖昧さといった、様々な感情を掻き立てる作品だったと思います。
皆さんは、この物語を見てどんなことを感じましたか?
また機会があれば、皆さんの感想もぜひ聞かせてくださいね。