YouTube広告詐欺「PDFファイルが正常に開けません。」

■警告!YouTubeでよく見る「PDFバージョンが古い」は詐欺広告の可能性大

皆さん、YouTubeで動画を楽しんでいる時、突然「PDFファイルが正常に開けません。PDF のバージョンが古すぎます。新しいバージョンが利用可能です」なんていうメッセージとともに、更新を促す広告が表示された経験はありませんか?

僕も何度か目にしたことがありますが、正直「ん?YouTubeでPDF?」って思いませんでした?だって、動画を見るプラットフォームなのに、PDFの更新を促すなんて、どう考えてもおかしいじゃないですか!

今回は、この不自然な広告の裏に潜む広告詐欺の手口見分けるためのポイント、そして万が一遭遇してしまった際の対処法について、皆さんに注意喚起の意味も込めて解説していきたいと思います。

YouTube広告詐欺「PDFファイルが正常に開けません。」の目的

その更新、本当に必要?広告詐欺の目的とは

まずハッキリさせておきたいのは、YouTubeはPDFファイルを直接扱うサービスではありません。動画を見るのがメインのプラットフォームですからね。

それなのに「PDFのバージョンが古い」なんて表示が出るのは、ほぼ間違いなく広告詐欺なんです。

これらの詐欺広告の主な目的は、

  • 不要なアプリをインストールさせる:あたかもPDFを閲覧するために必要なアプリであるかのように装い、マルウェアや個人情報を抜き取る悪質なアプリをインストールさせようとします。
  • 偽サイトへ誘導する:アップデートと称して、個人情報やクレジットカード情報を入力させる偽のウェブサイトへ誘導し、それらを詐取しようとします。
  • 不安を煽りクリックさせる:あたかもあなたのデバイスに問題が発生しているかのように見せかけ、焦って広告をクリックさせることで、上記のような不正行為に繋げようとします。

冷静に考えれば「YouTubeでPDF?」と疑問に思えるはずなのに、巧妙な手口で不安を煽ってくるので、ついついクリックしてしまいそうになるんですよね。僕も初めて見た時は、一瞬「何かアップデートが必要なのかな?」と思ってしまいましたから。

YouTube「PDFファイルが正常に開けません。」騙されないで!詐欺広告の見分け方

このような詐欺広告に引っかからないためには、いくつかの重要な見分け方を知っておく必要があります。

  • 「広告」や「スポンサー」の表示を確認する:YouTubeの広告には、通常「広告」や「スポンサー」といった表示がされています。もし、PDFに関する警告が表示されていても、これらの表示があれば、それはYouTubeが直接出しているものではなく、広告業者が配信しているものだと判断できます。添付画像にもあるように、小さく表示されていることが多いので、注意深く確認してみてください。
  • 内容の不自然さに気づく:先ほども言ったように、YouTubeとPDFは直接関係のないものです。「動画が見れているのにPDFの更新?」という矛盾に気づくことが大切です。
  • リンク先や提供元を確認する:もし誤ってクリックしてしまった場合でも、すぐに個人情報を入力したり、アプリをインストールしたりしないでください。リンク先のURLが、Adobe Systemsのような正規のPDF関連企業のウェブサイトではない場合、ほぼ間違いなく偽サイトです。また、アプリの提供元が不明な場合も危険です。
  • 甘い言葉や緊急性を煽る文言に注意:「今すぐ」「無料」「限定」といった言葉で、焦って行動させようとする広告は警戒が必要です。

怪しいと思ったら、まずは深呼吸して、本当にその情報が必要なのかどうかを冷静に判断することが大切です。

YouTube「PDFファイルが正常に開けません。」万が一クリックしてしまったら?詐欺広告の対処法

もし、誤って詐欺広告をクリックしてしまった場合でも、慌てずに以下の対処法を取りましょう。

  • 個人情報を絶対に入力しない:もし偽サイトに誘導され、個人情報やクレジットカード情報の入力画面が表示されても、絶対に入力しないでください。
  • 不審なアプリはインストールしない:指示に従って、見覚えのないアプリをインストールしてしまった場合は、すぐにアンインストールし、念のためセキュリティソフトでデバイス全体をスキャンしましょう。
  • ブラウザを閉じる:怪しいと感じたら、すぐにブラウザを閉じることが重要です。もし、何度も同じ画面が表示される場合は、ブラウザを強制終了させることも検討してください。
  • YouTubeに報告する:YouTubeには広告を報告する機能があります。不審な広告を見つけたら、積極的に報告することで、他のユーザーへの被害を防ぐことに繋がります。広告の右下などにある「報告」ボタンから報告できます。
  • 不安な場合は専門機関に相談する:もし、個人情報を入力してしまった可能性があるなど、不安な場合は、消費者センターや警察のサイバー犯罪相談窓口に相談することを検討してください。

ネットの世界は便利である反面、こういった悪質な詐欺広告が後を絶ちません。

僕自身も、皆さんが安心してネットを楽しめるように、少しでも怪しい情報には目を光らせていきたいと思っています。

焦らず、冷静に判断して、巧妙な罠に引っかからないように気を付けていきましょうね!

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